突然電話があり
あの人に
引っ越しすると告げられた。
義母さんが認知症で入所したので
今住んでいる義母さん名義の公営住宅を
でなくてはいけなくなったからだそうだ。
義母さんの兄弟がすすめて決めた話しのようで
あの人にはどこに入所するかは
教えてはもらえなかったそうだ。
認知症のすすんだ義母さんの生活保護費を当てにして
暮らしていたのだから当然だ。
自分でも無理やり聞き出せる立場ではないと
わかっているので敢えて聞くこともしなかったそうだ。
今は自分で保護費を支給してもらっているらしい。
保護課の担当の人がいい人で
次の住むところが決まるまでは
今のところに住めるよう配慮してくれ
引っ越しまでは今のところに居れるみたい。
それにしても……
仕事してないんだな。
正規雇用を目指してるからなかなか厳しいって
バイトでも何でもできるだろうに
未だに家のなかでPCに向かい合って
音楽投稿したり
本読んだりしてるらい。
あほらし。
元気な体がありながら
そんなだなんて。
話しの中で
10年以上も前のことだが
大怪我をしながらいえに戻ってきたレボはすごい。
と言っていた。
今目の前にあることが全てで
とにかくその事に全力をかけている。
そのパワーがすごいと。
当たり前のことだ。
2.3年前からもやもやしてたことが
そう考える事でクリアになってきたと。
そうね。
雲を掴もうとしたってつかまらないわね。
何かわからないけどそこにあるかもしれない何か
なんて
なにものでもない。
そんなものが手に入ることはない。
やっと気づいたみたい。
一緒に居るのをやめて良かった。
私に依存できなくなって
義母さんに依存したけど
それもダメになって
いよいよ目が覚めたか?
これからも大変だ。
自分の食い口を自分で稼ぐんだ。
そんな当たり前のことに四苦八苦するなんて
体が元気なのにもったいない。
私はもう応援しない。
聞いた住宅を訪ねることもないだろう。
他人にできることはない。
自分で変わるしかない。
多分それは一人では無理かもしれない。
それでも。
子どもたちもなんやかやと変化の時をむかえている。
長女は入籍するらしいし
次女は家を出て一人暮らしを始めた。
息子と2人暮らしだ。
ジム通いを始めて
初孫を抱く日に備えているわたし。
[2回]