電車のガラスに映る自分。
シートに背中をもたれかけながら
どこか張り詰めた空気をまとっている。
常に
緊張の糸を切らさないよう
気が抜けない体。
褒められることなく
常に注意され続け育った後遺症か。
特にひどい虐待にあったわけでもない。
ごくごく平凡な家庭に育った。
真綿で首を絞められる様な息苦しさ。
自分で動こうとすると自由に手足を動かせれないもどかしさ。
そういう感覚が日常だった。
自信のなさ。
いつ
何を指摘されるかという緊張感。
ずっとそんな気持ちと並走してきたんだ。
それを
まざまざと見せつけてくれる
ガラスに映る自分。
一日出かけて疲れているはずなのに
ピンと伸びた背筋は見た目は悪くなく
すがすがしくさえある。
そんな自分がなんだか健気で愛しくなる。
がんばってきたんだねぇ。
ゆっくりするんだよ。
ガラスの向こうに
話しかけたくなる。
[0回]
真実の裏にも真実がある。
カウンセリングを受けて
気づかされる。
最初はカウンセリングが
どのように成果のあるものなのか
疑心暗鬼だった。
何をもって終わりとするのか
ゴール地点もわからない。
でも
カウンセラーの一言で気が楽になった。
「自分の考えをまとめようとしなくていいですよ。
それはカウンセラーの仕事ですから。」
それを言われるまでは
お金を払った分だけの成果がないと!
と思うあまり
ちゃんと日記をつけて自分の考えをまとめておかなくては・・・
などどあせっていたものだ。
今は大船に乗ったつもりで
カウンセリングを受けている。
自分を発掘中。
[1回]